ほんだ歯科のむし歯治療基本方針

「 小さなむし歯はできるだけ削らない。」

削ってしまった歯は2度と元に戻りません。天然歯に勝るものはありません。
ですから、予防に力を注いでいるわけです。
それでも、もしむし歯になってしまったら、歯を削ることを最小限に食い止め、できるかぎり、そのまま残す方向で治療をすすめます。
また、穴の開いていない、ごく小さなむし歯は再石灰化とよばれる生体反応により元に戻ることもあります。
その場合は、進行しないように定期的にケアをするようにしています。

きちんと直す。土台からしっかり治療する

ほんだ歯科では特に歯の根っこの治療にこだわっています。
むし歯がひどくなってしまったら根っこからしっかり直す。
歯の根っこまで達してしまったむし歯の治療は根の治療をきちんとしておかないとあとで(場合によっては数年後)問題が起きることがあります。
とりあえず痛みがおさまってもむし歯が治ったわけではないのです。
最後まできちんと治療しておくことが大切です。

むし歯の症状と治療の方法、治療期間

むし歯に、自然治癒はありません。 
発見が早く、すぐに治療をすれば、それだけ歯を長持ちさせることができます。放っておけば、最後には歯の根っこだけになってしまいます。*初期むし歯のうちなら、もとの健康な歯に戻る可能性があります。 

むし歯の種類

むし歯で歯に穴があくと、その進行の度合いによって
C1、C2、C3、C4に分類されています。
*Cとは、英語のむし歯(Caries)の略称です。

むし歯の症状と治療 

CO 歯の表面がもろくなってしまっている状態です。
ほんの少し歯の表面の色が変わる程度です。
穴が開いているわけではありませんが、むし歯になる一歩手前の状態です。学校健診などで、CO (シーオー)と呼ばれる状態で,症状はほとんどありません。健診以外で気づくことはごくまれです。
この段階では再石灰化により歯が元の状態にもどる可能性があります。しかし,、ほっておいては良いわけではありません。
日常の正しいブラッシングと、歯科医院での定期的な観察が不可欠です。歯を削らなくてすむフッ素塗布やレーザー治療などの処置を行います。ほかに異常がなければ、一回の通院ですみます。その後、期間をあけて経過観察をすることになります。
C1 歯の表面やみぞが、灰白色や黄褐色、黒褐色に変化します。歯の表面の硬い部分(エナメル質)に小さな穴があく。
通常、痛みはありません。この段階でも再石灰化により歯が元の状態にもどる場合があります。
むし歯の大きさにより歯を少し削ってばい菌を完全に除去し、プラスチック系の詰め物をすることになります。
ほかに異常がなければ、一回の通院ですみます。
その後、期間をあけて経過観察をすることになります。
C2 穴の中にも細菌が入り込み、むし歯は内部へ。象牙質に達すると、甘いものや冷たいものを食べたときに痛むことがあります。
歯のなくなった部分が自然にもとに戻るということは
ありません。
歯を削って、ばい菌を完全に除去し、なくなった部分にプラスチックや金属などの詰め物をし、形や機能を回復させる必要があります。
プラスチックの詰め物をする場合は、ほかに異常がなければ、一回の通院ですみます。
金属などの材料で詰め物をする場合 、2回程度の通院となります。
その後、期間をあけて経過観察をすることになります。
 
C3 さらにむし歯が進み、歯の神経(歯髄)まで影響が及んだむし歯です。
むし歯の穴は大きくなり、 はげしい痛みが出ることもあります。
神経を取り除いて、歯の根っこの内部まできれいに 掃除をする治療(根管治療)が必要になります。
根っこの治療がすんだあと、穴の大きさによって詰め物をしたり、かぶせ物をかぶせるこになります。
最低でも4回程度は通院する必要があります。
C4 歯冠部が大きく壊れて、歯の根だけが残った状態(残根状態)です。
根の先端から顎の骨のほうにまで病変が 及ぶと治療も大変です。
顔が大きく腫れて 熱が出るようなケースもあります。
歯の根っこの内部まできれいに 掃除をする治療(根管治療)が必要になります。
根っこの治療がすんだあと、穴の大きさによって詰め物をしたり、かぶせ物をかぶせるこになります。
また、症状によっては歯を抜かざるを得ないケースもあります。
最低でも4回程度は通院する必要があります。